DDR4 メモリが家に余っていたので,これで PC を組みたい.できれば,置く場所に困らないような小さな PC が良い.
そう考えていると,Chopin MAX なる PC ケースを見つけた.
今回は,このケースと DDR4 メモリを使って,自宅サーバーができるような小さな PC を作ってみようと思う.
ケースについて
#In Win Chopin MAX について簡単に紹介したい.Mini ITX マザーボード用の PC ケースで,注目すべきはその大きさである.217×84×244 [mm] しかなく,市販されている PC ケースの中でも最上級に小さい.

小さい分,部品の選択も限られてくるため適切なものを選びたいところ.
部品
#今回選択した部品は以下の通り:
PC ケース | In Win Chopin MAX | ¥16,170 |
マザーボード | GIGABYTE A520I AC (Rev:1.4) | ¥14,700 |
CPU | AMD Ryzen 5 5600GT | ¥22,800 |
メモリ | Teams DDR4 2666MHz 8GB×2 | (家にあった) |
ストレージ | MSI SPATIUM M371 NVMe M.2 1TB | ¥7,780 |
CPU クーラー | ¥6,281 | |
(総計) | ¥67,731(+メモリ) |
DDR4 メモリを使いたいというのが,今回 PC を組むそもそもの目的だった.最近は DDR5 メモリが主流になっており,DDR4 メモリで組むときの選択肢は少なくなってきている.この構成では,AMD Ryzen 5000 番台の APU を主軸に構成を考えた.当初は Ryzen 5 5500GT でできるだけ安く組もうと考えていたが,5600GT と ¥1,000 の違いしかなかったのでせっかくなら少し良い方を選ぶことにした.正直な話,イマドキこの APU を選ぶ意味は DDR4 メモリが使えること以外にないだろう.
CPU クーラーは Noctua 製の背の低い空冷クーラーを選んだ.静音性を求めて試しに使ってみたかったという理由からだが,CPU 付属の Wraith Stealth でも十分だろう.
部品相性についてだが,この構成では特に干渉や起動失敗などは発生せず正常に動作した.マザーボードの初期 BIOS バージョンによっては新しい CPU に対応していないこともあるため注意が必要だが,今回は対応していたようだ.
組み立て
#空間が非常に狭いため,想像通り組み立ては大変だった.特に,マザーボードをケースに取り付けるためのネジを入れる隙間がほとんどなく,ネジ穴に挿し込んで固定させるだけでも一苦労だった.いちど CPU クーラーをつけ忘れたままケースに固定してコネクタを繋いでしまって,ケース取り付けを再度行うことになってしまった.

その結果,USB3.2 のホルダーがマザーボードから外れてしまうという事件も発生した.USB3 の接続部分が固すぎるせいでもあるので,何とかしてほしいところ.

幸い,元の位置に慎重に付け直して,問題なく接続できた.
まとめ
#こうして,無事小型 PC を組み立てることができた.場所を取らずに配置できたのは非常に満足している.動作音も静かで,足元で常時稼働していても特に気にならない.
Proxmox VE をインストールして,自宅サーバーとして今後は運用していきたい.